利用法によっては無利息になる!金利だけを見てはいけない
カードローンを選ぶ場合に返済総額を減らそうと考えて、普通はなるべく金利の低いものを探しますが。高い金利設定にもかかわらず、返済総額で見ると実はお得だったというようなケースがあります。
つまり例えばAB2つのカードローンがあったとして、Aが金利10%、Bが5%だったとします。返済総額は当然Aのほうが多いと思いますが、実はBの方が多かったということです。これは一体どういうことなのでしょうか。そこにはカードローンよりも金利の高いキャッシングローンの戦略があったのです。
キャッシングローンは金利が高い
銀行系のカードローンに対して、同じような仕掛けでお金を貸してくれるものに消費者金融系のキャッシングローンがあります。
実はキャッシングローンのほうがこの分野では歴史が古いのですが、消費者金融は基本的に銀行からお金を借りてそれを利用者に貸し付けるという仕掛けで運営していますから、仕掛け上から銀行より金利を下げるようなことはできません。したがって消費者金融系のキャッシングローンの方が銀行系カードローンよりも金利が高いことになります。
(⇒カードローンとキャッシングローンの金利)
キャッシングローンの対抗措置
このため銀行がキャッシングローンの利用者拡大を見てカードローンを始めると、当然ですが利用者は金利の低いカードローンの方に流れることになります。そこで消費者金融ではキャッシングローンとしての対抗措置を考え始めます。そこで出てきたのが無利息期間の設定です。
もともとキャッシングローン内での差別化を図るために、そのようなものはありましたが、最近では多くのキャッシングローンが無利息期間を設定しています。
無利息期間とは
無利息期間と言うのは借り入れから一定期間内に返済を完了すれば、利息を取らないというものです。つまり返済総額は元本のみという事になります。要するにこの間であれば金利0で借りられるわけです。
うまく利用すれば自分のお金をATMから引き出して手数料を取られるよりも、借りてしまった方が得と言う場合すら存在します。無利息期間はキャッシングローンによって違い一週間から長いものでは半年と言うものも実際に存在します。
カードローンの動向
最近は消費者金融が様々な経緯を経て銀行の子会社になってしまったり系列に入ることによって、従来の銀行系、消費者金融系と言う区別がつきにくくなってきているためか、銀行系のカードローンの中にも初回の借り入れに限ってこの無利息期間を利用することができるようなものが現れてきています。
利用者としてはお得な金融商品が増えてきたと言っても良いでしょう。したがって無利息期間を狙うのであればカードローンも選択肢に入れることができるようになりました。
利用方法に注意
大変お得な無利息期間ですが、当然期間を過ぎれば高めの金利が適用されます。したがって安易に無利息期間のあるものを選んでも利用方法によってはそのメリットは全く生かせず、かえって高い金利が適用されてしまって返済総額が膨らむということも十分考えられます。
カードローンあるいはキャッシングローンを選ぶ際には自分が利用する場面をよく考えて選ぶ必要があります。短期に返済できる見込みもないのに無利息期間を狙っても意味はありません。