賢くお金を借りるには?損をしないために金利を知ろう!
銀行などの金融機関はお金を貸すことが主な業務の一つです。ただし例えば100万円貸して100万円返してもらうのでは全く利益が上がりませんから、貸したお金(これを元本と言います)に決まった割合で計算した利息を付けて返してもらうことになります。
この利息が金融機関の利益になるわけです。そしてここで元本から利息を計算する時の割合を金利と呼びます。したがって金利が大きければ大きいほど高い利息を払わなければなりません。
利息と金利は違います
たまに利息と金利を混同して考えている人がいますが、まず頭の中を整理しておきましょう。金利は利息を計算するための割合を表すもので、金額そのものではありません。
また利息を計算するにあたって金利の他にもう一つ重要になってくるのが借り入れ期間です。同じ金利であれば借り入れ期間が短い方が利息は安くなりますし、金利が高い場合でも借り入れ期間が短かければ、金利が低いものを長期間借入するよりも、利息が安くなることもあります。
(⇒利息と金利の関係)
金利を確認してみよう
現在カードローンや住宅ローンなど何らかのローンを借りている人は、一度自分がどの程度の金利で借りているのかを確認してみましょう。
例えばバブル期のの住宅ローンを借りているとすれば現在の金利とはかけ離れて高い金利で利息を支払っているかもしれません。
カードローンの場合では借り入れ期間が長くなってくると知らず知らずのうちに沢山の利息を払っている場合もあります。このような利息を減らすためにはまずどのような借り入れを行っているのかを確認することが大切です。
利息の計算をしてみよう
もう一つピンとこない人もいるかもしえませんから実際に金利から利息を計算してみましょう。今100万円を金利として年利1%で1年間借りたとすると、
100万(元本) x 0.01(金利) x 1(期間) = 1万円
となり利息は1万円で1年後には元本と合わせて101万円を返済することのなるわけです。同じ条件で借り入れ期間を半年にすると、
100万 x 0.01 x 0.5(期間が半年) = 5千円
となり利息は5千円で済みます。実際には数字がもう少し複雑になりますが、これで金利から利息の計算ができるようになると思います。
どっちが得かよく考えよう
では実際の場面で考えてみましょう。今手元に100万円の資金があり年利0.5%で預金しているとします。このとき急な入用ができて100万円必要だとすると手元の資金を使った方が良いのか、将来のために手元には残しておき、ローンを組んで借りたほうが良いのか迷うことがあるかもしれません。
もし100万円を年利1%で借りるとすると金利の差1-0.5%だけ損をすることになります。したがってこの場合には手元の資金を使った方が良いと判断できます。
カードローンの金利
銀行系のカードローンは多くの場合消費者金融系のキャッシングローンに比べて金利の設定は低くなっています。ただしカードローンもすべての銀行で横並びと言う訳ではなく、消費者金融系と同じ程度の設定であったり、あるいは両者の中間的な設定であったり様々なものがあります。
このため将来その銀行から住宅ローンなどを借りる予定があり、お付き合いをしておきたいというような事情がない限り、より金利の低いカードローンを探すことが賢い利用法と言えるでしょう。
(⇒カードローンとキャッシングローンの金利)