好景気から不況になると金融緩和が進む!この時固定金利は不利
ローンを選ぶ場合誰しも金利を気にしますが、金利には固定金利と変動金利と言うものがあります。固定金利は借りたときの金利が完済するまで続くもので、変動金利は経済情勢などによって金利が見直され変動していくものです。
こう聞くと先々どうなるかわからないから固定金利のものが良いと考えがちになってしまいますが、実は双方にリスクがあって一概に固定金利が良いと考えるのは間違いです。金利の性質を理解して利用には十分注意してください。
景気が良くなると金利が上がる
今現在日本経済はデフレスパイラルに陥ってどん底にありゼロ金利政策と言うような通常では考えられないような金融緩和が進んでします。要するにデフレからインフレに転換するために日銀がジャブジャブとお金を市中に出そうとしているわけです。
しかし景気が良くなってくるとジャブジャブとお金を出し続けてしまってはインフレがどんどん進行して行きますから、今度は金利を上げて金融引き締めを行い通貨の供給量を減らすことになります。
ローン金利も上がる
この状態になるとローン金利も当然上昇して行きます。さてここで固定金利でお金を借りたとしましょう。好景気はいつまでも続きませんからいつか景気は下降し始めます。
そうなると今度はまた金融緩和が進むことになり、金利は下降を始めます。当然ですが、変動金利はこれに合わせて下降していくことになります。しかし固定金利で借りてしまったものは景気がいくら下降しても金利は固定されたままと言うことになってしまいます。
不景気でも高い利息を払い続ける
こうして再度不景気がやってきたとします。仕事が減り給料も下がります。しかし借りたお金の返済は元のままです。好景気の時の高い固定金利が適用され続けるため、返済は大変苦しくなってしまいます。
このように固定金利には固定金利のリスクが存在するわけです。借りるときの景気判断が重要ですが、はっきり言ってそう簡単に以後の景気動向が読めるわけはありませんから、固定金利にするか、変動金利にするかの選択は悩ましいものです。
借り換えで対応する
すでに借りてしまったものは仕方がありませんから対処方法を考える人もいます。低くなった金利で新たにお金を借りて、高い金利のローンを一気に返してしまうという借り換えと言う方法です。
こうすれば高い金利の固定金利のものを経済情勢に合わせて低い金利のローンに切り替えることができます。もし現在返済中のローンの金利が高いと感じているような場合には金融機関で相談して借り換えができないかどうかを検討してみてください。
カードローンでは
カードローンではそれほど長期にわたって返済し続けることは少ないですが、多くのカードローンを利用して多重債務に落ちいているような場合には、お纏めローンと言うような形で安い金利のローン1つに纏めることができる可能性があります。
金利の高い固定金利のローン借り換えとはちょっと違いますが、高い金利のものを借り換えるという点では同じです。金融機関のホームページを見るとお纏めローンの案内も出ていますから見てみてください。
(⇒借り換えで利息を減らす)