景気が好転し始めると金利も上昇してしまう!変動金利に要注意

金利に固定金利と変動金利があることはご存じだと思いますが、どちらが得でどちらが損なのか考えたことはありますか。ここ20年ほどは日本経済は景気低迷が続いており金利は非常に低い状態のため、多くの人が固定金利のほうが得だと考えているでしょう。

確かにこの状態ではその通りですが、逆に好景気だったときにはこれから景気が下降するかもしれませんので固定金利はリスクが高いことになります。したがってどちらが良いかと言うことは簡単には言うことができません。

変動金利の方が低い設定になっている

その時点時点で見ると変動金利の金利は固定金利のものより低く設定されています。したがって景気の変動がなく変動金利に変動が見込めないのであれば変動金利の方がお得と言うことができます。

最近は景気低迷であまり変動しませんからあえて変動金利を選ぶ人もいますし、また見た目が低いためかよく考えずに変動金利のものを選ぶ人もいるかもしれません。しかし変動金利には大きな落とし穴あることを忘れてはいないでしょうか。

景気が好転すれば何が起こるのか

景気は底なしと言うことは無くいつかは好転してくるものです。そうなると行き過ぎたインフレを抑えるため金融緩和から金融引き締めに転じ金利は上昇を始めます。

当然ですが変動金利の金利も見直され変動が始まるわけです。こうなってくると時間の問題で借りた時点では少し高めに設定されていた固定金利の金利を超えてしまうことになります。そこに至って唇を噛んでも遅いのです。景気好転は非常に良いのですが、借金を抱えている人には厳し話もある訳です。

見極めはできるのか

それでは今後景気が良くなって金利が上昇するのか、景気が後退して金利は下落するのか見極めることはできるのでしょうか。現在の日本の景気はどん底ですから、これ以上下がるというのは考えにくいものがあります。

したがってこの時点では固定金利のローンがおすすめです。しかし景気が上向き始めるとそれがいつまで続くのかを見極めるのは専門家でもなかなか難しいものがありますので、どちらを選べばよいかは簡単には判断できません。

株価を見てみよう

株価は景気の動向を敏感に反映していきます。景気が悪い時でも株価が上昇傾向を示していれば半年程度先には景気が良くなってきますし、逆に景気が絶好調に見えても株価が下降傾向であれば半年程度後で景気が下降傾向になります。

このように概ね半年程先の景気予想として株価を使っている人はそれなりにいるはずです。もしローンを組もうと考えている場合にはこの点も参考にしてみてはいかがでしょうか。ただし保証の限りではありません。

カードローンの場合

カードローンの金利も変動しますが、借入金額がそれほど多いわけではありませんから、ほとんど気にする人無いと思われます。

しかし現在最も金利が低い設定のカードローンを選んだとしても、金利は金融機関が決めますので、将来的にずっと最も低い設定が続く保証はありません。したがって現在使っているカードローンも年に1度程度金利を見直して不利になっていないかなどをチェックしてみる必要があるのではないでしょうか。

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