金利は一定ではありません!様々な要因で決定され変動していきます

金利の上限は決まっていても、実際に設定される金利は上限金利以内で変動しています。これは銀行系のカードローンも消費者金融系キャッシングローンも同じことです。

この金利の決定は各金融機関の内部で行われますから、どのように決まっていくのかと言うことは一般には公開されていません。しかし今後どのような金利設定になるかは、いつ借りればお得なのかにも影響するため、金利変動の要因には何があるのかを考えてみましょう。

消費者金融系キャッシングローンの金利

消費者金融のビジネスモデルとしては基本的には銀行からお金を借りて、その利息に少し上乗せする形で利用者に貸し出すというものですから、要するに消費者金融系のキャッシングローンの金利は銀行の貸出金利に大きく影響されることが分かります。

したがって、銀行の貸出金利は何によって決まるかを調べることができれば銀行系カードローンだけではなく消費者金融系のキャッシングローン金利の動きもある程度は予想できると言うことになります。

銀行の貸出金利は何によって決まるのか

銀行の貸出金利の1つの指標となるのは1年以上の金融取引の場合に使われる長期金利と呼ばれるものです。この長期金利は何によって決まるかと言うと、銀行は預金者から集めたお金を、企業に貸し出すほか、現在は多くの部分を10年物国債で運用しています。

したがってこの長期金利はこの10年物国債の金利の動きに連動していると考えられます。この国債の金利の動きについては財務省のホームページで発表されていますので一度見てみてください。

銀行の貸出金利のもう一つの指標

銀行の金利を考えるうえでもう一つの指標が短期金利と言われるもので、これは短期に金融機関が貸し借りする無担保コールレート翌日物という金利に連動しています。

銀行はこの長期金利と短期金利を指標として企業などに貸し出しをすることになります。信用のおける企業に対しては長期金利、信用力のない企業に対しては短期金利を適用してお金を貸し出すことになるのが普通です。大手消費者金融は銀行の系列に入っていますから長期金利が適用されていると考えられます。

そのほかの要因

企業に貸し出す場合にはこの長短の金利をもとに多少上乗せして決められると考えられますが、あとは企業間のお付き合いの状態などで決まっていくものと考えられます。

したがって今後のカードローンやキャッシングローンの金利の動きを予想するためにはまず長期国債の金利の推移を見守る必要があります。推移についても財務省のホームページで確認できます。なるべく金利の低いときにローンを組めばそれだけ返済総額を小さくできる可能性が高くなります。

今後どうなっていくのか

現在日本はデフレ克服のため極端な金融緩和が行われています。したがって長期国債の金利もずっと低いままです。しかし政権交代とともに、日銀にもプレッシャーがかけられ目論見どおり2%のインフレが達成できるようになれば、長期国債の金利も上昇傾向を示してくる可能性は高くなります。

したがってここ数年は今後を占う重要な時期になるのではないかと考えられます。ゼロ金利政策から脱出できるようになれば以後少しづつ金利が上がっていくと予想してよいでしょう。

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