申し込んだときは低い金利だったのに!金利が上がってしまった?

お金を借りるときに金利を気にしない人はいないと思いますが、カードローンのようにリボルビング払いのもののように、月々の返済額が一定の場合には、返済中に自分がいくら利息を払っているか気にしている人はほとんどいなくなってしまうのではないでしょうか。

またカードローンでは市場の金利に合わせて金利を見直すものが多く、実は知らないうちに申込時に示されていた金利が変更になって借り入れ時期によっては予定よりも利息が増えているということもあります。

変動金利と固定金利

金利には固定金利と変動金利があります。固定金利と言うのは借り入れ中金利は固定され当初の計算通りの利息が最後まで続きます。ただし金利としては借り入れ時点の次に説明する変動金利よりも少し高めの設定になっています。

変動金利と言うのは借り入れ期間中定期的に金利を見直し、市場の金利の変動に合わせて金利が変動していきます。したがって借り入れ時点で計算した利息も金利が変動した時点で見直されることになり場合にっては返済総額が増加することもあります。

金利はどのように動くか

金利はその時点の金融政策に左右されますので、金融政策に変化がないと考えられる場合には金利はそれほど変動しないと予想できますから、より金利の低いものを選べばよいのですが、これから金融政策が変わって、金融緩和が進んだり、金融引き締めが進みそうな場合にはそれを見越して選ばなければなりません。

現在の日本で言えばゼロ金利政策が行われていますが、景気回復が見通せた時点でローンの金利は動いて行く可能性はあります。

どっちが得か

変動金利と固定金利のどっちが得かということになると一概には言えません。特にカードローンの場合には借り入れは極短期の場合がほとんどですから、あまり気にせず金利のなるべく低いものを選ぶという考え方もあります。

しかし長期にわたって返済していくような利用方法を考えている場合には、景気動向を見極めて金融政策の動きを読んだうえで固定金利が有利な場合と変動金利が有利な場合を判断しなければなりません。何でもよいということは無いのです。

日本の現状

日本は1990年以降バブル経済が崩壊し、デフレが進んでしまいました。このため日銀の金融政策は概ね金融緩和の方向でいまやゼロ金利政策と言われるような状態まで進んでいます。

日銀は多少景気が上向いた時点でこの政策から転じましたが、すぐに景気の悪化を招くという大失敗を犯し再度ゼロ金利政策に戻さざるを得なくなっています。日銀はこれがトラウマになっていて更なる緩和はともかく、少なくとも今後数年は引き締めは行わずこの政策が続くものと考えられます。

カードローンの借り方

このように場合によっては金融政策が変動金利に影響し、カードローンであっても返済総額が増えてしまうような可能性もありますが、カードローンの通常想定される利用方法としてはせいぜい数万円を一月以内で返済するというようなものであって、借りている間に金利が変動してしまうようなことはまずありません。

またそのような長期にわたる利用はあまりお勧めできるようなものではありません。要するによく考えてできるだけ小さい金額を短期に借りるという使い方を考えましょう。

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